フリーランスが報酬未払いに遭った場合
もう請求書で悩むことはない!
もう請求書で悩むことはない!
請求書を発行したにも関わらず、報酬未払いに遭ってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。フリーランスとして働く人は事前に対処法を知っておきましょう。
まずは、報酬未払いになった理由を考えましょう。取引先に理由がある場合、払いたくても払えない何らかの事情があるかもしれません。「納品されたものに納得していない」「事情により納品されたものが不要になった」などの理由が考えられます。もしかすると、最初から払う気がなかった可能性もあります。その他だと、事務処理上のミスで報酬未払いになっているケースもあるでしょう。
納品したものに不備があり検収に時間がかかっている、あるいは納品が完了していない可能性があるため、成果物と契約内容に不備がないか確認しましょう。取引先から成果物の不備に関する連絡がきていないかなども含めて確認してください。
それと同時に、取引先とのやり取りに問題がなかったか今一度見直しましょう。入金時期や報酬を支払う条件、請求書の発行時期など、見落としている点がないか確認します。そうすることで、こちら側とクライアント側どちらの問題なのかが明確になります。やり取りに関してこちら側に問題がないのであれば、内容をきちんと保存しておきましょう。
こちら側に問題がないことを確認したら、取引先に連絡して話し合いましょう。連絡手段は普段利用しているものの中から、最も返事がきやすい方法を選んでください。何度連絡してもつながらない可能性もあるので、その際は担当者以外にも連絡をします。話し合いをする際は、報酬未払いに対し責めるような態度を取ることは避け、どのように対処してもらえるかを冷静に確認してください。
取引先が誠意ある対応をしてくれなかった場合は、内容証明を送付しましょう。内容証明自体に法的効力はありませんが、後々法的処置を行う場合に必要となります。内容証明を送付する際は、支払わなければ法的な措置を取る旨を記載しておくと、相手に対してプレッシャーをかけられます。また、取引先により強いプレッシャーをかける手段として効果的なのが、裁判所からの支払督促です。内容証明とは違い、支払督促を受け取った取引先が2週間以内に異議申し立てをしなければ、強制執行されます。なお、異議申し立てをされた場合はそのまま民事裁判に移行するので、その点も踏まえて検討してください。
ここまで対応しても不当な報酬未払いに応じてくれない場合は、訴訟を行います。弁護士に相談し、取引先に対して裁判を起こしましょう。
継続的に案件を受注したいフリーランスは、あらゆる作業を代行してくれるフリーランスエージェントを利用しましょう。請求書の発行も代行してくれます。具体的なメリットを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
請求書を発行するタイミングには、取引ごとに都度請求する「都度形式」と、まとめて請求する「掛売形式」の2つがあります。取引先によってタイミングは異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
報酬未払いに遭ってしまった時の対処法を紹介します。まずは、理由を明確にした上で、こちらに問題がないのであれば、取引先と話し合ってください。フリーランスとして、自分の身を守る術を知っておきましょう。